日経ビジネスオンラインに以下の記事が掲載されています。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20101115/217100/
日本人にとって、ふだん実に当たり前にとらえられていて、疑問すら感じたことのないことが、他の国ではまったく非常識であったりすることがあります。
誰でも、一般論では「そういうこともあるだろう」と認めることができても、いざ自分がその当事者になり、仕事の納期の遅延やコストアップに直面した状態、つまり利害がからんだ状態になったときに、素直にそれを認められる人は決して多くはありません。
ビジネスの世界において「文化」の違いに対応するということは、趣味や一般論的な批評の世界ではなく、コスト、納期、品質がからんだ状況でギリギリの厳しい判断をしていくということなのです。
そうした状況において、自分たちと異なる違った視点を持ったお客様の声に対し、素直な判断に踏み切ることができるか、そこでその企業・組織・個人のグローバル化の度合いが露呈してきます。
この記事にはそのごく一部が紹介されています。
ただし、記事に紹介されている内容は対外に公開できる情報ですので、この業界にいる人たちにとってはある程度一般的とも言える内容です。
本当に競争力を左右しているのは、ここからさらにもう一層深いレイヤーにある、市場とユーザー、およびその変化への深い洞察、さらにそれを踏まえ、商品企画やマーケティングを行っていくための具体的なノウハウです。これは、本に書いているものではなく、学者が教えてくれるものでもありません。自らが失敗と成功の経験を繰り返し、そこから学んでいくしかないのです。