2010-01-01から1年間の記事一覧

南方都市報  劉暁波氏のノーベル平和賞を祝福?

広東省のタブロイド版新聞である「南方都市報」が、劉暁波氏のノーベル賞受賞を、1面の写真で暗示して報道したというニュースが話題になっています。 1面に掲載されている写真は、広州で開かれるパラリンピックのリハーサル写真で、5羽の鶴と、人の座ってい…

「日中韓 歴史大論争」 櫻井よしこ、田久保忠衛、ほか。

櫻井よしこ氏、田久保忠衛氏という右寄り?の方々が、中国・韓国の知識人・言論人と真っ向から論争をする、という面白そうな企画にひかれ、読んでみました。 残念ながら、中国の知識人との論争においては、櫻井氏・田久保氏は、相手の言うことに耳を傾けず、…

「教えて!カンヌ国際広告祭」 佐藤達郎著 〜 Cadbury Dairy Mik Chocolateの広告

広告のように、人の心の奥深いところでの共感が必要で、しかもその善し悪しの結果が厳しく数字で表されてしまうものは、国や文化、あるいは時代の感覚による違いが、端的に表れてくるものだと思います。 私は、10数年間、海外でのマーケティングにまつわる仕…

「私はなぜ『中国』を捨てたのか」 石平著

やっと1週間の仕事が終わりました。今週も問題続出で、疲弊しまくった1週間でしたが、土日はいちおう休み。これからはやっと自分の時間です。 石平氏は、たかじんの番組などで、TVに出ているのを見かけたことはありましたが、中国生まれなのになぜか日本の…

イ・ジェヨン(이재용/李在鎔)氏 社長就任でサムスン電子はどうなるのか?

サムスン電子のイ・ゴニ会長の長男であるイ・ジェヨン氏(42歳)が、とうとう社長に就任したそうです。ただし、社長と言ってもCOOであり、CEOは今回副会長となったチェ・ジソン(崔志成)氏が務めるそうですので、実質的には、チェ・ジソン氏が中心と…

日経ビジネスオンライン ローカライズされた商品企画とは?

日経ビジネスオンラインに以下の記事が掲載されています。 http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20101115/217100/ 日本人にとって、ふだん実に当たり前にとらえられていて、疑問すら感じたことのないことが、他の国ではまったく非常識であったり…

Hello Kittyのトラム @ミラノ

こんな写真を発見。ミラノに、HELLO KITTYのトラム電車が走っているそうです。 ミラノの街と、ピンクのHALLO KITTY。大いに違和感あります。 ヨーロッパでも、百貨店などに行くと、HELLO KITTYコーナーがあるのを見かけます。ですが、日本と違って、基本的に…

今日は、反中・反日デモの日

今日は、日本・中国とも、反中・反日デモがたけなわだったようです。 東京では、「頑張れ日本! 全国行動委員会」の主催で、「10.16 中国大使館包囲!尖閣侵略糾弾!国民大行動」というイベントが行われたそうです。 日本のメディアでは、相変わらずほとんど…

「グローバル・イノベーション 日本を変える3つの革命」 藤井清孝著

ずいぶん前に買って以来、読む機会がなくそのままになっていたのですが、この週末でやっと読むことができました。文章が読みやすく、平易に書かれているので、一気に読める本です。 本の内容は、「まさにその通り」という内容の連続で、一言一言にこめられた…

劉暁波氏ノーベル賞関連の記事

先日書いた記事 http://d.hatena.ne.jp/santosh/20101009/1286641434 に関して、他の方が書いた記事でも非常に同感するものがありました。 中国という社会の中ですごした経験のある人ならば、みな同じような感覚をもっていると思います。 “劉暁波氏ノーベル…

金正南氏は反体制派か?

最近、金正恩氏が、TVに登場していますが、髪型や服装といい、おじいさんの金日成の生き写しのようです。おそらく、金正恩氏の後継者としての正当性を感じさせるために、あえてそういうイメージを作っているのでしょう。 その一方で、今日のニュースで、長…

刘 晓波(劉暁波)氏にノーベル平和賞。中国での報道は?

刘 晓波氏のノーベル平和賞受賞が、中国でどう報じられているのか、中国のサイトをいくつかあたってみました。 ●Yahoo中国 「刘 晓波」でヒットする内容は数件ありますが、すべて別人のものです。 まったく別件ですが、「フッ素加工の鍋が、がんを引き起こす…

刘 晓波(劉暁波)氏 ノーベル賞受賞で考える 〜 中国の民主化はいつ行われるべきなのか?

劉暁波氏のノーベル賞受賞に関する報道で、多くの日本人は、「中国政府は民主活動を認めず、基本的人権もない、中国政府はけしからん」と感じていることでしょう。 それは事実ではあります。しかし、一気に欧米のように民主化して、それでも中国を統治できる…

尖閣デモについて、中国のサイトでの報道を見る

日本ではまったく報道されない渋谷での「尖閣デモ」ですが、中国のメディアではどう報道されているかと思い「Yahoo中国」を覗いてみました。 Yahooでは、ここのところ、尖閣衝突事件の特集ページが作られており、注目の高さが分かります。 渋谷でのデモのニ…

渋谷での尖閣デモは、なぜ日本のメディアでは報道されないのか?

10月2日、3日と、渋谷では、尖閣問題に反対する大規模なデモが行われているそうですが、今のところ、日本のマスメディアではまったく報道されていません。 報道されているのは、CNNなどの外国メディアと、ブログなどです。WEBでも、大手サイトのニ…

「昭和史」 〜 中国は、戦前の日本と同じ道を進んでいる

ここのところ、半藤一利著の「昭和史」という長い本を少しづつ読んでいます。 日本がどうやって戦争へと進んでいったのか、断片的な歴史上の出来事だけではなく、その背景に流れるダイナミズムはいったい何だったのかを、感覚的に掴みたいと思っています。そ…

「最強企業のつくり方」 金顕哲著

新刊本です。著者は、日本と韓国の両方で活躍する経営学者だそうです。最近、サムスンなど韓国企業の好業績が俄然注目を浴び、その秘密を知りたい、という欲求が高まっていますので、タイムリーに出版された本と言えましょう。 著者は、経営学の考え方や研究…

「外交官が見た『中国人の対日観』」 道上尚史著

昨日、新刊で出ているのを本屋で発見して、今日の夜に一気に読んでしまいました。 著者は、外交官としてかつて韓国に赴任し、当時の韓国での経験を「日本外交官、韓国奮闘記」という本にまとめられています。私は10年近く前に、この本を読んで、外交官もここ…

「ドイツは過去とどう向き合ってきたか」 熊谷徹著

ここのところ日本の戦争責任について書いてきたのですが、日本の戦争責任の取りかたを評価するにあたって、いつも引き合いに出されるのはドイツの事例です。日本=悪い例、ドイツ=良い例、というのが今まで良く言われてきたことだと思います。 そこでドイツ…

「国防」 石破茂著

先日紹介した、田母神氏の論文に対する石破氏の的確なコメントに感心し、今度は石破氏の本を読んでみました。 石破氏が、防衛庁長官を退任後、政府の一員としての立場を離れ、より自由な立場から、一般の人を対象に、日本の防衛について書かれた本です。 私…

「自らの身は顧みず」 田母神俊雄著

一昔前に、ずいぶんと話題になった本ですが、今頃になって、中古本を買って読んでみました。 懸賞論文に応募し、最優秀賞を受賞した論文が巻末に掲載されています。本の内容は、基本的に、この論文に書かれた内容を、さらに肉づけして語ったものです。 巻末…

日本の「戦争責任」について考える

毎年、この時期になると、テレビでも戦争に関する番組が多くなり、自然と戦争について考えることが多くなります。ですが、夏休みが終わって仕事が始まれば、仕事に追われて、そんなことはすべて頭から飛んでしまうのが常です。そこで、今年は、昨日に引き続…

「歴史と外交 靖国・アジア・東京裁判」 東郷和彦著

8月になると、テレビに戦争関連の番組が多くなります。先日、近所の本屋に行ったら、本屋でも戦争モノコーナーができていて、普段目につかない本が平積みされていました。数冊買い込んできたうちの一冊がこの本です。 著者は、外務大臣を2度務め、極東軍事裁…

「いつまでも経済がわからない日本人」 三橋貴明著

新刊本として本屋で平積みされていたのを見つけて買ってきました。 三橋氏は、マクロ経済を、用語の解説から始まって、素人にもわかりやすく説明してくれます。特に、B/SやP/Lなど企業財務の用語や考え方を使ってマクロ経済を説明してくれるので、学校で基本…

「日本人が知らない『儲かる国』ニッポン」 ティム・クラーク&カール・ケイ著

あるブログで紹介されていたのを見て、アマゾンで中古本を購入しました。読むのがとぎれとぎれになってしまい、読み終わるまでに2〜3カ月かかりました。 外国人起業家の目で見た日本のサービス業という珍しいテーマで、かなりマイナーな本だと思います。 …

「防衛白書 竹島の記述で発表延期」のニュース

日本の防衛白書が、竹島の記述に関して、韓国に配慮して発表を延期したそうです。こっちをたてればあっちがたたず、というような状況の中、民主党政権が苦し紛れで対応していることがよくわかります。 しかしながら、竹島については、あくまで「日本の固有の…

黒木亮著 「エネルギー」を読む

夏休み中に、沖縄のリゾートで、黒木亮著「エネルギー」という本を読みました。ずいぶん前にアマゾンで中古本を買ったのですが、上・下2巻の本で結構分量があるので、なかなかいざ読もうと言う気力が出ず、ずっと本棚に置きっぱなしになっていました。今回…

"Gapminder"で統計データの物語を読む

昨日の続きです。 「プレゼンテーションzen デザイン」の本の中で、『データ表現の未来』というテーマで、"Gapminder" というソフトが紹介されていました。 さまざまな統計数字を、バブルチャートグラフのアニメーションという形で直感的に見せることのでき…

「プレゼンテーションzenデザイン」 Garr Reynolds著

先週の日曜に京都に行った際、ジュンク堂書店に平積みされていたのを見て、2400円もする本でしたが、きれいなビジュアル例もたくさん載っているし、何か参考になるかなと思い買ってきました。 「プレゼンテーションzen」という、以前よく本屋で見かけた、平…

「技術力で勝る日本が、なぜ事業で負けるのか」 妹尾堅一郎著

今日は真打ち登場です。 タイトルを見れば、どんなテーマについて書かれているのかがすぐわかる本です。1年前に出版されていますので、本屋では何度も見かけていたのですが、「知財」という絞られた切り口から書かかれている本なのかと思い、あまり興味が無…