2009-01-01から1年間の記事一覧

司馬遼太郎の「坂の上の雲」

「坂の上の雲」のドラマ放映が始まっています。 もともと見ようと思っていたのですが、決まった時間にドラマを見ると言う生活習慣がないのと、1時間もTVドラマを見るのはたるくて我慢できない、ということで、ちょっと見かけてすぐにあきらめてしまいまし…

「フレームワークを使いこなすための50問 なぜ経営戦略は機能しないのか?」 牧田幸裕著

経営戦略に関する教科書は多いですが、今まで読んだ本の中では、この本が一番わかりやすかったと思います。 単なるフレームワークの説明ではなく、その考え方を、どのタイミングで使うべきなのか、どのように誤解されやすいのか、正しく使えていない例ではど…

日経12月17日記事 「韓国企業 強さの秘密」 中

昨日に引き続いての特集記事です。 価格や、果敢な投資力だけではない、韓国ブランドの総合力について紹介されています。 サムスン電子が3月に発売した「LEDテレビ」は、液晶画面を照らす光源を蛍光管からLEDに切り替えた。画質と省電力性能が向上し、通常の…

日経12月16日記事 「韓国企業 強さの秘密」 上

今日の日経朝刊で、「韓国企業 強さの秘密」という特集記事が始まっています。 いつも紹介されるサムスンだけでなく、白物家電に強い「LG」も紹介されています。 「パナソニックには優れた環境技術があり、市場への浸透も早いだろう」と話すのは、白物家電…

「アクセンチュア流 逆転のグローバル戦略」西村裕二著

現在の日本企業を対象に書かれた本なので、我々がまさに喫緊の課題として認識しているテーマがとり挙げられています。グローバルに戦い、そして苦戦している、日本企業で勤務している人達には、実感を持って読むことができるでしょう。 一般に日本企業では常…

Samsung冷蔵庫 世界で40万台リコールの影響は?

SAMSUNGのサイドバイサイド大型冷蔵庫の40万台リコールという件が話題になっています。 2009年11月28日、北京科技報は韓国サムスン電子製の冷蔵庫が中国でもリコールされる見通しだと報じた。 10月29日、サムスン電子は「ジペル」ブランドの冷蔵庫に爆発の…

日経ビジネス 09.11.30号特集 『中国、独り勝ちの代償』    エズラ・ボーゲル「一党支配こその利点がある」

日経ビジネスの中国特集記事で、『ジャパン・アズ・ナンバーワン』の著者であり、かつて躍進する日本の姿を世界に紹介したエズラ・ボーゲル氏が、中国について語っています。 昨今の日本における中国報道は、大衆受けを狙ってか、どんどん「反中」に偏ってい…

「なぜ日本の製造業は儲からないのか」 石川和幸著

非常に端的でわかりやすいタイトルの本です。 本文の内容も非常に明快で、構成もわかりやすいですし、各章の最後には、その章のポイントが箇条書きで整理されています。読む人のことをちゃんと考えて書いているな、ということがわかる本です。ビジネス本はみ…

「金正日は日本人だった」 佐藤守著

あまりに突拍子もないタイトルにつられ買った本です。 著者は自衛隊出身ということで、思わぬ視点が書かれているのかと期待したのですが、内容は、推論に推論を重ねているため信憑性を感じられず、最終的に著者の組み立てた「ストーリー」には、いまいちピン…

日経ビジネス 2009.11.9特集 「価格崩壊の罪と罰 忍び寄る技術立国の危機」

先週の日経ビジネスの特集「カイゼンを壊せ」については、実際に紹介されていた事例は、カイゼンを壊すというより、むしろカイゼンをとことん実践している例ばかりではないか?と書きました。 今週の特集は、より問題の本質を突いているように思えます。 寡…

「セブン・イレブンの仕事術 一兵卒のビジネス戦記」 岩本浩治著

以前、京都駅南口 アバンティの本屋さんで、1/3ほど立ち読みしてそのままになっていたのですが、アマゾンで中古本を買って、今日の午後一気に読みました。 著者は、セブン・イレブンで、実際にOFC(オペレーションフィールドカウンセラー =経営指導・…

「『美の文明』をつくる−『力の文明』を超えて」 川勝平太著

6,7年前に、この著者の「文明の海洋史観」という本を読み、梅棹忠夫の「文明の生態史観」をさらに展開させている学者なんだろうと思っていました。この本は、そのあとに買った本なのですが、途中まで読んでそのままになっていました。 ところが先日、著者…

「竹島密約」 ロー・ダニエル著

この本は、竹島がどの国のものかという「領土問題」について語っているわけではなく、日韓国交正常化の交渉を中心に、両国間のやりとり・駆け引き、そしてそれを巡る当時の両国の世相について語っている本です。 「竹島」という、感情的に流されやすいセンシ…

日経ビジネス2009.10.26 特集「カイゼンを壊せ」

日本企業におけるかつての強みであった「カイゼン」志向が、現在では昔ほどの強みにはなっていないのではないか、むしろ「カイゼン」に邁進しているうちに、周りの世界がひっくり返っているのではないか、ということを何度か書いてきました。 今週号の「日経…

なぜ欧州人とは話が噛み合わないのか?(続)

以前、このテーマで書いたことの続きです。http://d.hatena.ne.jp/santosh/20091013/1255448264 先日書いたことは、欧州人と話が噛み合わないことの背景として、議論の内容以前の問題として、まず前提となる基礎知識・基本認識(歴史、文化から一般常識まで…

「ブルー・オーシャン戦略」W・チャン・キム+レネ・モボルニュ著 (続)

「ブルー・オーシャン戦略」については、まだまだ書いておきたい内容があるので、続編です。「なるほど」と思った部分をピックアップしてみます。 ○戦略論は、レッドオーシャンでの競争を何よりも重視してきた。企業戦略は兵法に根ざしていている。・・・・ …

「ブルー・オーシャン戦略」W・チャン・キム+レネ・モボルニュ著

今年の夏休みに読んで、いたく感心した本です。 数年前から、この本が本屋に平積みになっていたのは知っていたのですが、「血みどろの既存市場ではなく、未開拓な市場(ブルーオーシャン)を創造すべき」などという紹介文の字面だけを見て、「そんなの言われ…

김현철/9집 - TALK ABOUT LOVE Kim Hyun Chul

音楽のことについて書いてみます。音楽については、いくらでも書くことがあるのですが、今日はまず、最近聞いているCDのことから。 最近、週末の夜遅くに聞いているのが、韓国のミュージシャン 김현철 Kim Hyun Chul/ キム ヒョンチョルの「Talk about lov…

「日本「半導体」敗戦」 湯之上 隆著

一時は圧倒的に市場を押さえていた日本の半導体産業が、なぜここまで衰退したのか、について、前から興味があったので、読んでみました。 もともと私が素人目に考えていたのは、SAMSUNGなどの競合メーカーが、不況期にも戦略的に大型投資を行ったのに対し、…

なぜ欧州人とは話が噛み合わないのか?

再び独断的文化論です。 私の周囲を見ますと(私の経験はビジネスに限られますが)、欧州人と議論をすると、話が噛み合わない、ということが多々あります。というより、噛み合うことの方が珍しい、と言った方がよいでしょう。いつも、相手がどのような反応を…

「イタリア式ブランドビジネスの育て方」小林元著

普段行かない本屋さんで偶然見つけて買ってきました。字が大きく読みやすいので2時間ほどで読めてしまいました。 著者は、東レが開発した「エクセーヌ(日本名)」という極細合成繊維を欧州で販売するため、北イタリアに合弁会社をつくり、一からラグジュア…

「本当はヤバイ!韓国経済」三橋貴明著

少し古い本ですが、今頃になって読みました。ずいぶん売れた本のようで、その後続編も出てシリーズ化されていますが、私はまるで興味がなく、視野に入っていませんでした。同じ「中小企業診断士」が書いた韓国経済の本、ということであらためて発見し、読ん…

欧州人にとっての遠まわしな表現は?

昨日に続いて、独断的文化論ネタをひとつ。 物事を断るときなどに、あいまいな表現を使うのは日本人の性だと思います。それでは欧州人は物事をあいまいにせず、いつも直接的に表現するのでしょうか? それもまた違うようです。 欧州人も、いつも白黒をはっき…

ドイツ人は相手の年齢を気にしないのか?

今日は、仕事でドイツ人と接して感じることのひとつを紹介します。 相手の年齢を聞くと、不思議に思われるらしい、ということです。 日本人の感覚では、まず相手の年齢を把握しないと、相手との関係がはっきりせず落ち着かない。年齢をベースに、人と人の関…

「ある韓国外交官の戦後史」梁世勲著

こちらもこの1週間に読んだ本です。最近ずいぶん本を読んでいるなあと思います。近所のショッピングモールにある本屋さんで発見し、立ち読み(最近は椅子を置いている本屋さんが多いので、正しくは「座り読み」)していたのですが、途中まで読んで面白そう…

「危機の経営 サムスンを世界一企業に変えた3つのイノベーション」畑村洋太郎+吉川良三著

続けてこちらもこの1週間に読んだ本です。 この本の共同執筆者である吉川さんは、94年からSAMSUNGの常務として、ものづくりの革新に取り組まれたそうです。書店の新刊コーナーでこの本を見つけ、迷うことなく買って帰りました。 グローバルの家電市場で仕事…

「現場からの中国論」大西広著

とりあえず最近読んだ本について思うところを書いてみたいと思います。 最近の中国関連の本は、安易な中国バッシングに偏りすぎているように思えます。中国を叩く内容は、わかりやすく面白いので、商売的には売れるのでしょうが、あまりにこればかりになって…

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とりあえず始めてみます。 これから記事を入れていきます