2011-01-01から1年間の記事一覧

工業製品の「見えない美しさ」?

WEB上に以下の記事がありました。「大盛況」の東京モーターショーを憂う 未来を描き、世界の技術をリードする日は再び来るのか(5/6) | JBpress(日本ビジネスプレス) 記事自体は、勝手に憂いているだけの表層的な内容なのであえて特筆することはないのですが…

「さよなら!僕のソニー」 立石泰則著 を読む

先週末に読んだ本です。近所の本屋で見つけて、週末の間に一気に読んでしまいました。 ソニーについては、今まで何度か、本を読んでは駄文を書いてきました。 「ソニー VS サムスン」 張世進著 http://d.hatena.ne.jp/santosh/20100405/1270483693 「されど…

「これが日本人だ」 王志強著 小林さゆり訳 を読む

サブタイトルには、「中国人によって、中国人のために書かれた日本および日本人の解説書」とあります。 「芸者とおじさん」のちょっとふざけた表紙を見て、中国人からみた日本人の枝葉のエピソードを、いろいろ面白おかしくとりあげて書いているエンターテイ…

「価値づくり経営の論理」 延岡健太郎著 を読む

ひさびさにビジネス関連の本です。 この本の著者の延岡先生には、今からちょうど10年前、会社の社内研修の講師として、数か月間にわたり指導をして頂いたことがあります。 当時の私は、まだイチ営業・マーケティング担当者として、自分の商品を自分の市場で…

「自販機の時代 "7兆円の売り子"を育てた男たちの話」 鈴木隆著 を読む

この本は、数年前に買って、途中まで読んだところで、ずっとそのままになっていました。昨日の夜、本棚にあったのをふと手にとって、もう一度最初から読み始めてみると、結構面白くて、一気に読み終えてしまいました。 「自動販売機」という、身の回りにあふ…

「池袋チャイナタウン」山下清海著 を読む

山下清海氏には、「東南アジアのチャイナタウン」という本があり、ずいぶん昔に読んだことがあります。今から20年以上前の学生時代、私は「地理学」専攻でしたので、同じ大学出身の大先輩として山下先生の名前と著書は目にしていました。 「東南アジアのチャ…

「名誉除隊 星条旗が色褪せて見えた日」 加藤喬著 を読む

かなりマニアックな本だと思います。 京都イオンモールの中にある書店で、「軍事」コーナーに置いてあったのを偶然見つけて買ってきました。 著者は、アメリカに留学し、学生時代からROTC(大学に通いながら軍人としての訓練を受ける幹部養成制度)とし…

「獄窓記」 山本譲司著 を読む

夏休みの旅行先で読もうと思い買った本でしたが、この週末ひさびさに時間が出来て、いっきに読むことができました。 結構たるい内容の本かと思っていたのですが、著者が刑務所に入ってから体験するさまざまな内容は非常に刺激的かつ衝撃的で、思わず引き込ま…

「朝鮮半島 201Z年」 鈴置高史著 を読む

数ヶ月前から本屋に並んでいて気になっていたのですが、このお盆に、アマゾンの中古本を買って読みました。 著者は、長年、日経の記者をされていて、87-92年にはソウルで特派員をされていたとのこと。ちょうど私がソウルに留学していたときに、すでに特…

「それでも、日本人は『戦争』を選んだ」 加藤陽子著 を読む

お盆ですので、やはり戦争関係です。 ずいぶん前から、読もうと思っていた本です。 新品を買うのももったいなかったので、アマゾンの中古本が安くなるのを待っていたのですが、なかなか中古価格が下がってこないので、とうとう待ち切れず新品を買ってしまい…

「ソニー出身のコンサルタントが小さな陶器会社の売上を一年で二倍、利益を三倍にした話」 大塚文雄著 を読む

1年以上前に、大塚文雄、R・モース、日下公人 3氏の共著である「『見えない資産』の大国・日本」という本を紹介したことがあります。 http://d.hatena.ne.jp/santosh/20100328/1269802910 私なりに理解したところの、この本の主旨は以下のとおりでした。 「…

「若き将軍の朝鮮戦争」白善菀著 を読む

GWの韓国旅行以来、すっかり韓国モードです。 週末の気分転換に、昔読んだ本をもう一度ひっぱりだして読んでみました。 白善菀(ペクソンヨプ)将軍は、朝鮮戦争で活躍した韓国の軍人です。私は、この本を読んで初めてその存在を知りました。日本では、朝…

Sentimental Scenery "Soundscape"を聴く

GWにひさびさに韓国に旅行して、向こうのCDを何枚か買って来ました。 そのうちの当たりが、この Sentimental Scenery "Soundscape"です。 私は、このSentimental Sceneryというグループ(?)のことはまったく知りませんでした。CD屋さんの視聴コーナ…

「ウズべック・クロアチア・ケララ紀行」 加藤周一著 を読んで、今さらながら社会主義について考えてみる

今では想像することも難しいですが、社会主義国が輝いて見えた50年代のお話です。 私は、人種的にも文化的にもアジアとヨーロッパ・中東のボーダーにある「中央アジア」というエリアに興味があり、かねてから一度ウズベキスタンへは行ってみたいと思っていま…

「街場の中国論」内田樹著 を読む

今日は昨日に続いて中国ネタです。新刊書コーナーでハイライトされていたので、買ってきた本です。著者の内田樹氏はずいぶん有名な方のようですが、今まで私の限られた視界には入っていませんでした。著者の略歴を読んで、やっと以前に読んだ「日本辺境論」…

「中国人は本当にそんなに日本人が嫌いなのか」 加藤嘉一著 を読む

「加藤嘉一」という名前には、日経ビジネスオンラインで連載を書いている人、という認識くらいしか持っていなかったのですが、先週末、この本が、「中国で最も有名な日本人がついに日本で書籍デビュー」という刺激的な宣伝コピーとともに、売りだされている…

「日韓インテリジェンス戦争」 町田貢著を読む

ここのところ韓国関連の本が続いています。 いつも出かける大阪ジュンク堂の新刊コーナーに並んでいた本です。昨日の夜にいっきに読みました。 著者は、天理の韓国語専攻から外務省に入省し、60年代初から50年あまり韓国・朝鮮を専門に扱ってきたという…

「韓国の徴兵制 兵役経験者が吐露した真実」 康煕奉著 を読んで、日本の徴兵制を考える

現代の日本にいるとその存在すら意識されることがないにもかかわらず、他国の若者にとっては決して忘れることが許されない重い存在、それが「徴兵制」でしょう。 著者は、「ヨンス」と「ソンウ」という二人の相反するキャラクターに生々しい体験談を語らせる…

中国のサイトで「東北地震」についての報道を見る その2

昨日に続いて、中国のウェブサイトでの報道を拾ってみました。 「地震後の日本人 その国民レベルに震撼させられる場面」 地震后日本人国民素质令人震惊的场面 「日本人は、エスカレーターの両脇に座り、真ん中は通路のために開けている。 これは、教育の成果…

中国のサイトで「東北地震」についての報道を見る

今日は、1日テレビで地震のニュースを見ていました。 津波の映像は衝撃的です。 中国のサイトで、地震に関する報道を見てみました。 各社とも、日本の地震はトップニュースになっています。●「百度」のトップは福島発電所爆発のニュースです。↓ やはり、核汚…

映画「英国王のスピーチ」を観た

今日は、久々に映画を見に行ってきました。先日アカデミー賞も獲っている「英国王のスピーチ The King's Speech」です。 ドモリのため根っからスピーチの苦手な王子が、オーストラリア人の型破りな医者の指導でドモリ克服のための訓練を受ける。そのうちに王…

中国映画 「戦場のレクイエム」を観た

先日、WOWOWで、「戦場のレクイエム」という中国の戦争映画をやっていたので、珍しいなと思い録画してあったのですが、今日、やっと時間ができて観ることができました。 中国の国共内戦の映画というのは、昔からプロパガンダ的なものはたくさんあり、私も中…

「脱日する韓国」 澤田克己著 を読む

4年ほど前に買ったのですが、読むことがなくずっとそのままになっていた本です。今日、本棚にあるのを見つけ、あらためて読んでみました。 著者である澤田氏は、私がその昔、韓国に留学していた当時('89年)の友人です。大学3年次を終えてソウルに1年間…

「ビルマ商人の日本訪問記」 ウ・フラ著 を読む

正月休みは、仕事とは関連のない一般教養の本を読む良い機会です。この本も近所の本屋で見つけ、正月休みに読もうと思っていた本でした。 著書のウ・フラ氏は、1900年生まれ。ビルマの地方都市に住んで商売をしていたのですが、見聞を広めビジネスチャンスを…

「国家の命運」 藪中三十二著 を読む

正月休みに読んだ本がもう1冊あったのを忘れていました。薄い新書なので、北海道から関西へ戻ってくる道中で読んでしまいました。 著者の薮中氏は、先日まで外務事務次官を勤めていましたので、テレビではよく顔を見かけていました。 この本では、80年代…

「鉄屑ロマン」 増井重紀著 を読む

正月休みに読んだ本です。 著者は、商社マンから、アメリカの大手鉄屑会社の経営者となり、世界を股にかけ、鉄スクラップ一筋のビジネス人生を送ってきたという方です。引退したビジネスマンが、自慢話主体の自伝や体験談を本にすることはよくありますが、こ…