Samsung冷蔵庫 世界で40万台リコールの影響は?

 SAMSUNGのサイドバイサイド大型冷蔵庫の40万台リコールという件が話題になっています。


 2009年11月28日、北京科技報は韓国サムスン電子製の冷蔵庫が中国でもリコールされる見通しだと報じた。

 10月29日、サムスン電子は「ジペル」ブランドの冷蔵庫に爆発の可能性があるとしてリコールした。今年5月の英国の事故では門が吹き飛び家中の窓ガラスが割れるほどの爆発だった。10月の韓国の事故では冷蔵庫の扉が外れ、家の扉や窓ガラスが壊れた。サムスン電子の調査では、冷媒パイプに霜が着きすぎヒーターの連結端子から漏電、冷凍庫内の真空パックが過熱により爆発したことが原因だという。対象製品は韓国で21万台、欧州販売分を加えると40万台に達する。


 漏電のリスクがあり日本メーカーは使用を避けるシーズヒーターを霜取り用に使用したことが不良の原因のようです。

 しかし、SAMSUNGの利益は、1社で日本の大手電機メーカー合計の2倍もあるわけですから、影響は軽微かも知れません。 
 以下は、中央日報 日本版にのっていた図です。


 SAMSUNGに関しては、最近いろいろ分析がなされていますが、むしろ興味があるのは「LG」です。
 SAMSUNGと違って、莫大な利益を上げる半導体事業を持っている訳ではなく、成熟した白物家電業界をメインに事業をやっています。
 イ・ゴニ元会長のようなカリスマ経営者がいるわけでもなく、ブルーオーシャン戦略の導入などの経営の方法論が注目されているわけでもありません。
 組織を見ても、SAMSUNGのようなトップダウン型というより、日本の大手家電メーカーに近い事業部門主体の経営スタイルだと聞いています。
 経営判断のスピードが特別速いわけでもないようです。
 ですが、なぜか日系白物家電メーカーとは桁外れの利益を上げています。
 
 では利益に大きな差が出る秘密はいったい何なのでしょう? 
 従業員個人の頑張りの差、アグレッシブさの差、ぐらいしか見当たらないのです。

 日本では、SAMSUNGと異なり、LGの経営に関する情報は、マスコミではあまり紹介されていませんので、ぜひその秘密を探っていきたいと考えています。