今日は、反中・反日デモの日

 今日は、日本・中国とも、反中・反日デモがたけなわだったようです。

 東京では、「頑張れ日本! 全国行動委員会」の主催で、「10.16 中国大使館包囲!尖閣侵略糾弾!国民大行動」というイベントが行われたそうです。
 日本のメディアでは、相変わらずほとんど報道されていませんので、WEBで探していると、フランス系のメディアで、写真が出ていました。



 その中には、中国人青年(?)が道路に座り込んでデモを止めようとして、警官に排除されている写真がありました。




 
 彼が手にしている紙には、尖閣諸島がどちらのものかという水掛け論ではなく、「排外主義 在日中国人への迫害をあおるな」という至極まともなメッセージが書かれています。
 「反中」でかたまった1千人以上の人達が集まる右翼的なイベントに、あえてたった二人で対抗する、この若者の勇気を讃えようではありませんか。


 また、他の写真を見ていると、日の丸だけでなく、「東トルキスタン共和国」の水色の旗や、ウイグル人の活動家まで登場しています。

 このイベントは単に尖閣諸島など日中間の問題だけではなく、国を超えた反中国政府の連合活動になっているようです。


 一方、中国では、日本におけるこの「10.16 中国大使館包囲!尖閣侵略糾弾!国民大行動」が早くから告知されていたこともあって、それに対抗したデモがあちこちで行われたそうです。

 デモのプラカードや旗には、「小日本」や「尖閣から出ていけ」などと書かれたものが多かったのですが、この写真では、「日本雑種」とまで書かれています。日本人にはピンと来ませんが、中国では「雑種」というのはかなりの侮辱の言葉です。
 こうした表現を見る限り、日本で行われてたデモの方が、はるかにコントロールされた大人のものだったと思われます。デモひとつを見ても市民の文明的成熟度の差は露骨に表れてしまいます。
 中国のデモを行う群衆の前に日本人が座り込んだらどうなるのか?まあ、日本と同じ状態では終わらないのではないでしょうか?


 成都では、デモでヨーカ堂のガラスが割られたりしているそうで、国が抑えつけないと、みなここぞとばかりに破壊略奪行為に走りそうな勢いです。
 中国では、いま共産党大会が行われていますが、政府による言論統制に反対する意見が公表されたり、デモがあったりと、どうも空気は不安定になっているようです。