木村幹著「韓国愛憎」を読む

1年前に読んだ本です。

著者は、'66年生まれで学年は僕の1年上、韓国に絡み始めたのは90年なので、僕が留学していた1年後、ということで、ほぼ僕と同世代・同時代で、30年以上韓国を研究されてきた方です。僕は、仕事を始めて以来、中国・欧州・ブラジル等がメインの活動地域となり、韓国とはすっかり没交渉になり、僕のイメージする韓国は基本的に1989年時点で止まってしまっているのですが、著者はその間継続して韓国を研究し、日韓の共同研究にも参画され、日韓関係の変化を身近に経験されてきています。その社会変化をプライベートなトピックを織り交ぜて綴った半自伝的な半生記なのですが、既にそういう本が書ける年齢になってしまったのかー、ということにも感慨深いものがあります。
また、この年代でいま海外関連の仕事をしている人には、子供の頃にBCLをやっていたという人が実に多い、というのもあらためて感じることです。今の人にはBCLと言っても理解するのが難しそうですが。