松崎隆司著 「ロッテを創った男 重光武雄論」を読む

21年に読んだ本です。

 

「ロッテ」と言えば、子供のころからお菓子のブランドとして馴染みが深かったのですが、戦後にゼロからできたばかりの新興メーカーだったのですね。1950年代~70年代の日本と、70年代~80年代の韓国でのロッテの事業の成長はすさまじいスピードで、スゴイ勢いで走り続けていたことがわかります。

バブル崩壊後の停滞した時代を社会人として過ごしてきた自分にはこのスピード感は、感覚的に掴みにくいものがあります。

昔、韓国で過ごしていた89年当時、ロッテ百貨店やロッテホテル、できたばかりのロッテワールドというのは、ソウルでは最先端のスポットという印象でした。
最近では、1年前に出張したハノイで一杯飲みに行ったルーフトップバーがあったのも、できたばかりの超高層ビル ロッテセンターでした。日本ではすっかり安定した事業になっているように見えるロッテも、海外ではまだまだ攻め続けています。
重光氏の歴史は、日本と韓国の戦後の歴史を象徴しているように思えます。