著者は自衛隊出身ということで、思わぬ視点が書かれているのかと期待したのですが、内容は、推論に推論を重ねているため信憑性を感じられず、最終的に著者の組み立てた「ストーリー」には、いまいちピンと来ませんでした。
著者の言うように、私も戦後の価値観に毒されてしまい、想像力を失ってしまっているのかも知れませんが。
金日成から金正日へとつながる北朝鮮の歴史とその背景を知るには、よい本でしょう。
ちなみに、金日成というと、メガネをかけた晩年のイメージが強いのですが、以前、ウラジオストックの博物館で、金日成が初めてピョンヤンに登場して演説をした1945年当時の写真を見たことがあります。
前髪をおろした髪型で意外にハンサムだったのに驚いたのですが、その写真を日本では見たことがありません。WEBでも探してみましたが、出てきませんでした。
ところで、WEBで写真を探していると、こんな写真が出てきました。
金正日の兄弟(金日成の3男)である金辺一とその子供たちです。
東欧で大使をしているそうですが、娘さんはいかにも欧米で育ったアジア人という感じですね。
- 作者: 佐藤守
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/10/28
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 147回
- この商品を含むブログ (300件) を見る