近現代史

「シャルル・ドゴール」「アデナウアー」を読む

年末年始に読んだ本。 ドゴールの本を読んだら、それに関係してドイツ側の同時期の状況も知りたくなった次第。自分がいかに欧州の現代史を知らなかったかがあらためてわかりました(というよりもともと興味がなかったということなのですが)。 久々に子供の…

「あの戦争は何だったのか」 保坂正康著 を読む

GWもあっと言う間に最終日。 明日からはまたバタバタの生活になりますので、久しぶりに重めのテーマについて書いてみます。 この本、宣伝用の帯に書かれていた塩野七生氏の推薦文、 「天国への道を知る最良の方法は地獄への道を探究することである、とマキ…

「それでも、日本人は『戦争』を選んだ」 加藤陽子著 を読む

お盆ですので、やはり戦争関係です。 ずいぶん前から、読もうと思っていた本です。 新品を買うのももったいなかったので、アマゾンの中古本が安くなるのを待っていたのですが、なかなか中古価格が下がってこないので、とうとう待ち切れず新品を買ってしまい…

中国映画 「戦場のレクイエム」を観た

先日、WOWOWで、「戦場のレクイエム」という中国の戦争映画をやっていたので、珍しいなと思い録画してあったのですが、今日、やっと時間ができて観ることができました。 中国の国共内戦の映画というのは、昔からプロパガンダ的なものはたくさんあり、私も中…

「日中韓 歴史大論争」 櫻井よしこ、田久保忠衛、ほか。

櫻井よしこ氏、田久保忠衛氏という右寄り?の方々が、中国・韓国の知識人・言論人と真っ向から論争をする、という面白そうな企画にひかれ、読んでみました。 残念ながら、中国の知識人との論争においては、櫻井氏・田久保氏は、相手の言うことに耳を傾けず、…

「昭和史」 〜 中国は、戦前の日本と同じ道を進んでいる

ここのところ、半藤一利著の「昭和史」という長い本を少しづつ読んでいます。 日本がどうやって戦争へと進んでいったのか、断片的な歴史上の出来事だけではなく、その背景に流れるダイナミズムはいったい何だったのかを、感覚的に掴みたいと思っています。そ…

「ドイツは過去とどう向き合ってきたか」 熊谷徹著

ここのところ日本の戦争責任について書いてきたのですが、日本の戦争責任の取りかたを評価するにあたって、いつも引き合いに出されるのはドイツの事例です。日本=悪い例、ドイツ=良い例、というのが今まで良く言われてきたことだと思います。 そこでドイツ…

「自らの身は顧みず」 田母神俊雄著

一昔前に、ずいぶんと話題になった本ですが、今頃になって、中古本を買って読んでみました。 懸賞論文に応募し、最優秀賞を受賞した論文が巻末に掲載されています。本の内容は、基本的に、この論文に書かれた内容を、さらに肉づけして語ったものです。 巻末…

日本の「戦争責任」について考える

毎年、この時期になると、テレビでも戦争に関する番組が多くなり、自然と戦争について考えることが多くなります。ですが、夏休みが終わって仕事が始まれば、仕事に追われて、そんなことはすべて頭から飛んでしまうのが常です。そこで、今年は、昨日に引き続…

「歴史と外交 靖国・アジア・東京裁判」 東郷和彦著

8月になると、テレビに戦争関連の番組が多くなります。先日、近所の本屋に行ったら、本屋でも戦争モノコーナーができていて、普段目につかない本が平積みされていました。数冊買い込んできたうちの一冊がこの本です。 著者は、外務大臣を2度務め、極東軍事裁…

「防衛白書 竹島の記述で発表延期」のニュース

日本の防衛白書が、竹島の記述に関して、韓国に配慮して発表を延期したそうです。こっちをたてればあっちがたたず、というような状況の中、民主党政権が苦し紛れで対応していることがよくわかります。 しかしながら、竹島については、あくまで「日本の固有の…

「日ソ戦車戦の実相 ノモンハンの真実」 古是三春著

以前、このブログで、福井雄三著「『坂の上の雲』に隠された歴史の真実」という本を紹介しました。 http://d.hatena.ne.jp/santosh/20100111/1263211618 その本の中で、「ノモンハン事件」について、今まで公になることがなかったソ連時代の内部資料が最近に…

「たかじんのそこまで言って委員会」 靖国問題は、日本が先の大戦の総括をしない限り片付かない

日曜日は、テレビで、「たかじんのそこまで言って委員会」という番組をだらだらと見ていることが多いのですが、今日は番外編で「たかじんのいつまでも反中で委員会」という特番を時間を延長してやっていました。 基本的に娯楽番組ですので、視聴率が上がるよ…

「『坂の上の雲』に隠された歴史の真実」 福井雄三著

「坂の上の雲」のTVドラマ放映が始まりましたので、書店では関連書籍が平積みされています。この本も、もともと2007年に文庫化されていた本ですが、最近重刷されたようです。文章はとても読みやすく書かれています。 この本のテーマは、戦後の社会に大…

「金正日は日本人だった」 佐藤守著

あまりに突拍子もないタイトルにつられ買った本です。 著者は自衛隊出身ということで、思わぬ視点が書かれているのかと期待したのですが、内容は、推論に推論を重ねているため信憑性を感じられず、最終的に著者の組み立てた「ストーリー」には、いまいちピン…

「竹島密約」 ロー・ダニエル著

この本は、竹島がどの国のものかという「領土問題」について語っているわけではなく、日韓国交正常化の交渉を中心に、両国間のやりとり・駆け引き、そしてそれを巡る当時の両国の世相について語っている本です。 「竹島」という、感情的に流されやすいセンシ…

「ある韓国外交官の戦後史」梁世勲著

こちらもこの1週間に読んだ本です。最近ずいぶん本を読んでいるなあと思います。近所のショッピングモールにある本屋さんで発見し、立ち読み(最近は椅子を置いている本屋さんが多いので、正しくは「座り読み」)していたのですが、途中まで読んで面白そう…