独断的文化論

工業製品の「見えない美しさ」?

WEB上に以下の記事がありました。「大盛況」の東京モーターショーを憂う 未来を描き、世界の技術をリードする日は再び来るのか(5/6) | JBpress(日本ビジネスプレス) 記事自体は、勝手に憂いているだけの表層的な内容なのであえて特筆することはないのですが…

「ウズべック・クロアチア・ケララ紀行」 加藤周一著 を読んで、今さらながら社会主義について考えてみる

今では想像することも難しいですが、社会主義国が輝いて見えた50年代のお話です。 私は、人種的にも文化的にもアジアとヨーロッパ・中東のボーダーにある「中央アジア」というエリアに興味があり、かねてから一度ウズベキスタンへは行ってみたいと思っていま…

「日本人が知らない『儲かる国』ニッポン」 ティム・クラーク&カール・ケイ著

あるブログで紹介されていたのを見て、アマゾンで中古本を購入しました。読むのがとぎれとぎれになってしまい、読み終わるまでに2〜3カ月かかりました。 外国人起業家の目で見た日本のサービス業という珍しいテーマで、かなりマイナーな本だと思います。 …

「世界クジラ戦争」 小松正之著 〜 欧米人は論理的というより観念的ではないか

「シーシェパード」による妨害の件などで、捕鯨を巡る軋轢はたびたびニュースになっています。昔からクジラ肉を食べてきた日本の文化を認めようとしないアングロサクソン国家の一方的な態度に、憤りを感じている日本人は多いと思います。 著者は、水産庁で長…

FM COCOLOリニューアル〜日本はいつか大人の国になるのか

4月からFM COCOLOの番組内容が再編されています。 FM COCOLOは、もともと「関西在住の外国人をターゲットにした放送局」という趣旨で設立されたFM局で、'95年の開局以来、他のチャネルでは聞けないさまざまな国の音楽や、地元在住の外国人によるDJなど、…

なぜ欧州人とは話が噛み合わないのか?(続)

以前、このテーマで書いたことの続きです。http://d.hatena.ne.jp/santosh/20091013/1255448264 先日書いたことは、欧州人と話が噛み合わないことの背景として、議論の内容以前の問題として、まず前提となる基礎知識・基本認識(歴史、文化から一般常識まで…

なぜ欧州人とは話が噛み合わないのか?

再び独断的文化論です。 私の周囲を見ますと(私の経験はビジネスに限られますが)、欧州人と議論をすると、話が噛み合わない、ということが多々あります。というより、噛み合うことの方が珍しい、と言った方がよいでしょう。いつも、相手がどのような反応を…

欧州人にとっての遠まわしな表現は?

昨日に続いて、独断的文化論ネタをひとつ。 物事を断るときなどに、あいまいな表現を使うのは日本人の性だと思います。それでは欧州人は物事をあいまいにせず、いつも直接的に表現するのでしょうか? それもまた違うようです。 欧州人も、いつも白黒をはっき…

ドイツ人は相手の年齢を気にしないのか?

今日は、仕事でドイツ人と接して感じることのひとつを紹介します。 相手の年齢を聞くと、不思議に思われるらしい、ということです。 日本人の感覚では、まず相手の年齢を把握しないと、相手との関係がはっきりせず落ち着かない。年齢をベースに、人と人の関…

「現場からの中国論」大西広著

とりあえず最近読んだ本について思うところを書いてみたいと思います。 最近の中国関連の本は、安易な中国バッシングに偏りすぎているように思えます。中国を叩く内容は、わかりやすく面白いので、商売的には売れるのでしょうが、あまりにこればかりになって…