2010-01-01から1年間の記事一覧

日経ビジネス特集記事 「サムスン 最強の秘密」

日経ビジネスの7月5日号に、サムスンの特集記事がありました。 この記事では、「逆張りの設備投資」や、新興国向けのマーケティング、あるいは「リバースエンジニアリング」など、よく紹介されることの多いテーマではなく、「人材活用」や「企業風土」といっ…

日経記事 『日産「Be-1」手がけた坂井氏 新興国向け製品デザインを支援』

今日の日経に、以下の記事がありました。 有名デザイナーの坂井直樹氏が代表を務める企画会社ウォーターデザインが、新興国向け製品のデザイン支援サービスに乗り出した。現地の市場調査を通じて各国に適した製品デザインをアドバイスする。新興国市場の開拓…

ANA 格安航空会社設立のニュース

とうとうANAも格安航空会社に乗り出すそうです。 全日本空輸が、国内に低コストで運営する格安航空会社(LCC)を新設し、関西国際空港を拠点に国際線と国内線の運航に乗り出す方向で検討に入ったことが19日、明らかになった。 国際線は大手航空会社の半…

「富士通・東芝 携帯事業統合」のニュース。携帯電話での海外展開はいまさら可能なのか?

先日の日経に、富士通と東芝が携帯事業を統合して事業強化、海外進出を図るという記事がありました。富士通・東芝側では、記事の内容を否定しているようです。 両社の携帯事業の統合が実現すれば、国内出荷シェアでシャープに次ぐ2位の携帯メーカーになる見…

日経ビジネスオンライン 「韓国企業に学ぶな!」 金美徳著

日経ビジネスオンラインに、面白い記事がありました。「コリアン・グローバル・カンパニー 〜韓国企業に学ぶな!」 http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20100527/214640/ タイトルを見ると、日本中、右も左も「韓国企業に学べ!」の大合唱になっ…

経済産業省「産業構造ビジョン」に、あらためていたく感心する

昨日の続きです。 今日、あらためて、経産省のウェブサイトからPDFのレポートをダウンロードして、読み始めてみました。内容は実に率直で、現状を冷徹にとらえています。ボリュームが多いので、まだ後半部分までは読めていませんが、前半を見る限り、課題…

経済産業省「産業構造ビジョン」発表

経済産業省が、「産業構造ビジョン」を発表しました。 以下に共同通信の記事を引用します。 経済産業省は18日の産業構造審議会の部会に、日本の産業の将来像を示す「産業構造ビジョン」の骨子案を提示した。企業の国際競争力を高めるため、現在は約40%…

「スマートグリッド」とは何だろう?

「スマートグリッド」という言葉は、昨年からたびたび耳にするようになりました。「スマートグリッド」の普及によって、あたかも社会が大きく変わり、ビジネスのチャンスもどんどん生まれるかのように言われているのですが、一方でいったい何のことなのやら…

「美しき挑発 レンピッカ展 −本能に生きた伝説の画家」を見に行く

ART

昨日、神戸の兵庫県立美術館まで「レンピッカ展」を見に行ってきました。私は、生来、絵画にはまったく興味がないのですが、テレビで紹介されていたのを見て、インパクトに圧倒されて、見てみる気になったのです。 Tamara De Lempickaは、1898年生まれ。1020…

「戦場の掟 BIG BOY RULES」 Steve Fainaru著

GW休みは、いろいろ読書をしようと思っていたのですが、中途半端に仕事のフォローをしたりしているうちに、あっという間に終わってしまいました。 この本は、2008年度のピューリッツァー賞を受賞した本だそうで、帯のコピーには、「血が流れ、肉片が焦げ、…

「超ガラパゴス戦略」 芦辺洋司著 

昨日に引き続き、「ガラパゴス」つながりの本です。 数ヶ月前に買った本ですが、途中まで読んだまま放ったらかしになっていました。さらに、間違ってアマゾンで同じ本をもう1冊買ってしまいました。今日、やっと通しで読むことができました。 昨日書いた「…

「ガラパゴス化する日本」 吉川尚宏著 〜 勝つためにはゲームのルールを変える欧州企業

最近、「ガラパゴス化」という言葉はすっかり定着した感がありますが、つくづく今の日本の産業の状況を的確に表現した秀逸なネーミングだと思います。 家電業界においても、他人ごとではありません。 日本という市場、またそこに主軸を置いている日本企業、…

「世界クジラ戦争」 小松正之著 〜 欧米人は論理的というより観念的ではないか

「シーシェパード」による妨害の件などで、捕鯨を巡る軋轢はたびたびニュースになっています。昔からクジラ肉を食べてきた日本の文化を認めようとしないアングロサクソン国家の一方的な態度に、憤りを感じている日本人は多いと思います。 著者は、水産庁で長…

FM COCOLOリニューアル〜日本はいつか大人の国になるのか

4月からFM COCOLOの番組内容が再編されています。 FM COCOLOは、もともと「関西在住の外国人をターゲットにした放送局」という趣旨で設立されたFM局で、'95年の開局以来、他のチャネルでは聞けないさまざまな国の音楽や、地元在住の外国人によるDJなど、…

スマートフォン 「Xperia」には勝てない

3/13のブログで、サムスン スマートフォンの日本でのマーケティングについて書きました。 http://d.hatena.ne.jp/santosh/20100313/1268503177 その後、ドコモにとっては、スマートフォンの「本命」である、ソニー・エリクソン製 「Xperia」が発売されました…

「ソニー VS サムスン」 張世進著

韓国人の経営学者がソニーとサムスンの経営を分析した本です。昨年に読んだ本なのですが、最近ソニー、サムスンとも話題にはこと欠かないので、あらためてひっぱり出して、内容をおさらいしてみました。 内容としては、ソニー・サムスン両社の戦略、組織プロ…

「日ソ戦車戦の実相 ノモンハンの真実」 古是三春著

以前、このブログで、福井雄三著「『坂の上の雲』に隠された歴史の真実」という本を紹介しました。 http://d.hatena.ne.jp/santosh/20100111/1263211618 その本の中で、「ノモンハン事件」について、今まで公になることがなかったソ連時代の内部資料が最近に…

「『見えない資産』の大国・日本」 大塚文雄、R・モース、日下公人著

3週間ほど前に、大阪のジュンク堂で新刊として並んでいるのを見て、面白そうなので買って来ました。夜、家に帰ったあとに少しずつ読んでいたので、先に進んだり戻ったりでずいぶん時間がかかったのですが、一気に読めば、3時間程度で読めそうな本です。 大…

トルコ出張中

ただ今、トルコ出張中。出張前は、準備でバタバタしていたのですが、いったん出張へ出てしまえば、あきらめモードです。今日は半日、休日があったので、初めて市内を散策しました。 どーでもよい近況報告はこちらです。 ↓ http://santosh.blog18.fc2.com/ 右…

「たかじんのそこまで言って委員会」 日本と中国 国籍についての感覚の違い

前回の続きです。 日曜にテレビでやっていた「たかじんの反中で委員会」では、大陸出身で日本国籍の張景子さんと、台湾出身で最近日本に帰化した金美齢さんという、正反対の背景を持つ二人が、同じ場に揃って、まるで噛みあわない会話をするという、たいへん…

「たかじんのそこまで言って委員会」 靖国問題は、日本が先の大戦の総括をしない限り片付かない

日曜日は、テレビで、「たかじんのそこまで言って委員会」という番組をだらだらと見ていることが多いのですが、今日は番外編で「たかじんのいつまでも反中で委員会」という特番を時間を延長してやっていました。 基本的に娯楽番組ですので、視聴率が上がるよ…

"touch truth"− サムスン スマートフォンのTVCF

ここのところ、テレビを見ていると、坂本龍一が出ているサムスンのスマートフォンのCFが、これでもかと、集中投下されているのが目につきます。 サムスンは、日本市場での家電製品からいったん手を引いていましたが、最もお得意の分野であるケータイから再…

「ヨーロッパの目 日本の目」 安西洋之著

数ヶ月前に読んだ本ですが、久しぶりに、あらためて引っ張り出して、ざっと読み返してみました。 この本のテーマは、日本人・日本企業が、欧州でビジネスをする、特に欧州で製品を売る、という視点から、そのために必要不可欠な欧州文化への適切な理解を啓蒙…

日経ビジネス 2010.2.15特集 「トヨタの危機 瀬戸際の品質ニッポン」

トヨタのリコール問題は、最近ずいぶんと世間をにぎわしていますが、私は正直それほどの問題だったのか疑問を感じています。プリウスのブレーキの件は、実際に事故が起こったわけでもなく、「フィーリングの問題」とも言われているようです。 一般に「品質問…

近況

昨日まで、「中小企業診断士の実務補修」という、中小企業への経営提言づくりの実習をやっていました。 夜にいろいろ考えたり、作業する必要があったため、こちらのブログを書く時間がなくなっていました。 いろいろ書いておきたいネタは山ほどあるのですが…

「甦る零戦 国産戦闘機 VS F22の攻防」 春原剛著

日本でも戦闘機の開発をやっている、というニュースをテレビ番組や新聞で見て、前から気になっていた本です。アマゾンで中古本が出てきたので、やっと購入して読みました。 この本がメインに扱っているのは、・日本の時期FX戦闘機を巡る、日本の希望するス…

「されど、愛しきソニー」 蓑宮武夫著

「元役員が本気で書いたソニー復活の劇的復活のシナリオ」というサブタイトルと、「寺島実郎氏推薦」という写真入りのオビを見て、これは凄いことが書いてあるのか、と思い買ってきたのですが、正直、マーケティングコピーが踊っているタイプの本でした。 著…

「午前4時、東京で会いますか?パリ・東京往復書簡」 シャンサ×リシャール・コラス著

もともと2007年に出版されていた本のようですが、先日、近所の本屋さんで、文庫本になって平積みされているのを見つけ、買ってきました。 日本に長く住んでいるフランス人であるコラス氏と、フランスに長く住んでいる中国人であるシャンサ氏、という異色の取…

「ザ・クリスタルボール 売上と在庫のジレンマを解決する!」 エリヤフ・ゴールドラット著

先日、関空の本屋さんで、「在庫を大幅に減らしながら、利益を上げる!」と書かれたコピーに惑わされて購入し、欧州行きの飛行機の中で読んだ本です。 ゴールドラット氏の本は、TOC理論を読み物風に紹介した「ザ・ゴール」が有名で、私もずいぶん前に読み…

「『坂の上の雲』に隠された歴史の真実」 福井雄三著

「坂の上の雲」のTVドラマ放映が始まりましたので、書店では関連書籍が平積みされています。この本も、もともと2007年に文庫化されていた本ですが、最近重刷されたようです。文章はとても読みやすく書かれています。 この本のテーマは、戦後の社会に大…